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みぃとクロ。-タルパとの生活-

タルパと生活を共にするオカルトちっくな妄想日記。

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クロと人形②

メリークリスマス。
タル充もリア充もその他充もみんな大いにイチャっていいのよ。
そして、生クリームてんこ盛りのXmasケーキにハニーシロップをぶっかけた様な、クッソ甘い話を聞かせてね。
スィーツにまみれて悶絶死・・・これぞ至高。


おいそこ・・・ヤギ。 笑うな お〇すぞ。


*


クロと人形その②
正月までに確実に終わらない。③はできるだけ早く上げたい・・・・・絵を諦めるか。

前回

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クロと美容室に行く為、駐車場へ向かう。乗車の際、クロは私が先に乗り込んだことを確認してから助手席に回り座る。いつもなら座ると同時に何かと話し掛けてくる彼であるが、今日はそんな素振りを見せる事なく、右手で壺を抱え左手で頬杖をつくと、外の景色に目を向けた。
私はそんな大人しい彼を、車のエンジンを掛けながら横目でチラリと盗み見る。

時代を飛び越えてきたような服装に加え、学生帽子の隙間から見え隠れする憂いを帯びたその横顔は、彼のミステリアスな魅力を驚くほどに増長させている。
しかし、今日初めて見たからだろう。細部までイメージが行き届かず、その姿には朧げな部分があるのだ。
惜しいな。今の彼をもっと見て触れて、存在に近づきたい。

そう思った時、ふと、普段抱かない特別な感情が胸を掠める。しかしそんな思いがけない自分に戸惑い否定することはなく、素直に納得し受け入れてしまう。それほどまでに目の前の彼は魅力的に映るのだ。


クロ:「みぃ、どうしたの。行かないの?」

みぃ:「あっいや、ごめん。」

クロ:「・・・行きたくないのかい?」

みぃ:「ちがうってば。クロの・・・服、とか。気になって見ていたんだよ。」

クロ:「そう。確かに、この服はみぃに見せたことがなかったからね。」


そういうとクロは、帽子の庇の部分を軽くつまむと、スッと取り上げた。同時に髪の毛と同化している猫耳が勢いよくぴょんと跳ね上がり、続いて彼の隠れていた表情が明るみに出る。すると、そこにはいつもの「可愛いクロ」が姿を現した。

服装や帽子の有る無しで随分と印象が変わるものだ。やはり、私はこっちのクロがいい。
私は手を伸ばし、飛び出したクセッ毛の様な猫耳を、髪の中に納めるように丁寧に撫でさする。するとそれを見たクロは主の真似をするように、もう片方の猫耳を自分の手でゴシゴシとこすり始めた。


クロ:「帽子だって滅多に被らないしな。これはどうも、(猫)耳が窮屈だ。」

みぃ:「そうだよ。それにいつもみたいに元気に話し掛けてこないし。何か変だなって。」

クロ:「変?ボクが?」

みぃ:「うんうん・・・お前さ、ひょっとして緊張してる?」

クロ:「いや。緊張しているのはみぃの方だよ。」

みぃ:「え?私は・・・」


そう言われて考えた。
私が緊張しているから、それがクロにも伝わっているのだと。
今日のクロは何やら厳かで、それは畏まった服装がそうさせているのだ・・・と、思っていたが、問題は主である私にあったらしい。

彼の目新しい姿に些か心惹かれたという事実もあるが、それよりも、なんだかんだ言って私は彼に髪の毛を渡す事(自分の人形を食べられる事)を未だ躊躇しており、その気持ちの揺らぎが無意識のうちにタルパ(ナフラ)である彼にも伝わっていたのだ。

緊張していたのは自分の方か・・・ならば、彼に何を言った所でどうしようもないな。
原因が自分であると気付いた私は、誤魔化す様にクロの頭をポンポンと叩きながら苦笑してみせると、そそくさと車を発進させた。

*

美容室に到着し、クロを連れて一緒に店内に入り、受付を済ませる。
待合室のソファに誰もいなかった為、クロと一緒に座ることにした。彼は美容室が初めてではないので落ち着いていたが、他の人たちの髪の毛が切られる様子が気になったらしく、ガラス越しにその様子をじっと見つめていた。


クロ:「人間って面白いな。」

みぃ:「そうか?何で?」

クロ:「どうして頭の毛だけあんなに伸びるんだろう。ボクたち猫は全身に毛があるけれど、どの部分も人間の髪の毛の様には伸びない。」

みぃ:「ああ・・・確かにそうよね。」

クロ:「・・・もしも、猫の毛が人間みたいに伸びたなら。」

みぃ:「うん。伸びたなら?」

クロ:「いつもの毛繕い程度じゃ間に合わないな。ボクもクララもボサボサのお手上げだ。」

みぃ:「・・・・・・・・」


髪を切る人間達を見据えながら真顔でそうつぶやくと、クロは自分の膝の上に肘を乗せつつ、組んだ両手を口元に当て、2本の尻尾と帽子からはみ出した半分ほどの猫耳をビビビ・・・と、震わせた。

唐突に何言ってんだこいつ・・・ジョークかまして主とのこの場の雰囲気を和ませようとでもしているのか。
いや、まあ。おそらく、自分の思った感想をそのまま素直に口にしているだけなのだろうが。彼は元々そういう不思議系猫人間だ。
学生服をビシッと着込んだところで、やはり中身は普段と変わらないクロのままなんだな。

私はそんな見慣れた彼を改めて再確認すると、少し、ホッとした。
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| @クロ | 21:49 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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